西武 パ最速4500勝 高橋朋、信頼回復へ52日ぶり22S

[ 2015年8月29日 05:30 ]

<楽・西>田辺監督(左)に迎えられる高橋朋

パ・リーグ 西武3-2楽天

(8月28日 コボスタ宮城)
 久しぶりの快感だった。西武・高橋朋が1点リードの9回を締めて7月7日のオリックス戦(西武プリンス)以来の22セーブ目。「7回や8回のつもりで走者を出しても恐れずに投げようと思った」と白い歯を見せた。

 先頭の伊志嶺に死球も「直球は走ってるから何とかなる」と切り替えた。2死一、二塁とされたが最後は北川をスライダーで見逃し三振に斬った。チームは2リーグ制となった50年以降でパ・リーグ最速の4500勝到達。節目で52日ぶりのセーブの味をかみしめた。

 好調だった7月上旬まで防御率は1点台だったが、そこから長いトンネルに入った。同下旬から中継ぎに配置転換され、前回登板まで18試合中、7試合で失点(計14)していた。代役守護神として3セーブを挙げた牧田は、27日の日本ハム戦(札幌ドーム)で先発復帰して白星。再び抑えを任されることになった高橋朋だが、完全に信頼を取り戻してはいない。

 8回に森の内野ゴロの間に決勝点を奪って逃げ切った田辺監督は高橋朋について「直球の強さは戻りつつある。あとは細かい制球」と奮起を促す。CS進出圏内の3位キープには、高橋朋の復調は不可欠だ。 (山田 忠範)

 ≪パでは初≫西武が今季56勝目を挙げ、通算4500勝を達成した。初勝利は西鉄時代の50年3月16日東急戦。プロ野球で通算4500勝以上は巨人5697、阪神5037、中日5025、オリックス4994、ソフトバンク4984に次いで6チーム目。また、西武は1リーグからセ、パ両リーグに分立した50年に発足。2リーグ制以降に通算4500勝以上は、巨人の4914勝に次ぎ2チーム目で、パの球団では初となった。

続きを表示

2015年8月29日のニュース