阪神ゴメス お目覚め!11戦ぶり打点 和田監督「大きかった」

[ 2015年8月29日 05:30 ]

<神・ヤ>5回に右前適時打を放ったゴメスはサムアップポーズ

セ・リーグ 阪神9-0ヤクルト

(8月28日 甲子園)
 虎の主砲がやっと得点をたたき出した。2点優勢の5回2死満塁からゴメスが一、二塁間を抜ける適時打を放った。走者2人を本塁へ還し、11試合ぶりに打点を挙げた。

 「グッドグレート! フルカウントだったからボールをしっかり見て、ストライクゾーンに来たボールだけを打ちにいこうと考えていたんだ。きょうはボールが見えていたしスイングもよかった。これを維持していきたい」。2回先頭の場面で放った三塁へのゴロも力強い打球だった。これが川端の失策を誘い、伊藤隼の先制犠飛へつながった。

 来日ワーストとなる10試合連続打点なしの間は36打数5安打(打率・139)。21日からのDeNA3連戦中のことだ。オマリー打撃コーチ補佐は不調の原因を明かしていた。「上体が突っ込んでいるし、バットスピードが少し遅い。彼本来の状態からはちょっと遠い」。日々のマンツーマンで行うティー打撃の中で“愛弟子”に対し修正点を連日、指摘し続けた。「きょうは体が突っ込んでなかったし、バットスピードも素晴らしかった。2回の三塁へのゴロも含めてナイススイングだったよ。もう大丈夫」。苦悩をともにしただけに弾ける笑顔で復調に太鼓判を押した。

 打線の中核が浮上へ転じたことは和田監督にとっても明るい材料だ。「ボールでも何とかバットを止めようとしていた。ここ何試合か苦しんでいたけど、ケースバッティングを実践したあの2点(5回の右前適時打)は大きかった」。開幕から一度も4番から外したことはなく、「少しは楽ラクになるんじゃないかな。あとは打球が上がり始めれば」と期待を寄せた。

 2連敗で迎えた2位ヤクルトとの直接対決に先勝。ゴメスにも期する思いがあった。「このシリーズの重要性はわかっていた。仕切り直しと思ってやっていた」。重責を果たした安堵(あんど)感があふれ出た。 (柳澤 元紀)

 ▼阪神・マートン(2回無死一塁で左前打で好機拡大)嬉しかったし、良かったよ。毎日、練習してまた頑張ります。

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