阪神打線 覇気なし1・5差、借金1 “天敵”ポレダにまた…

[ 2015年7月11日 05:30 ]

<巨・神>6回2死、マートンはポレダの前に空振り三振に倒れる

セ・リーグ 阪神2-4巨人

(7月10日 東京D)
 阪神は10日、敵地・東京ドームで巨人との首位攻防第1ラウンドに逆転負けし、首位返り咲きはならなかった。機動力を駆使し巨人先発ポレダ攻略を目論んだが、6回1得点。今季4度の対戦は全敗となり東京ドームでも5連敗となった。ゲーム差は1・5に広がったが、残り2試合連勝すれば首位。猛虎の意地を見せて、やり返せ!

 勝たなければ意味はない。巨人との首位攻防3連戦。初戦を取って首位奪回と行きたかったが、天敵ポレダにまたも返り討ちにあってしまった。初回にわずか12球で1点を先制しながら、終わって見れば6回で4安打1得点。新加入の助っ人左腕に対し、4戦4敗ではあまりに恥ずかしい。

 「傾向として同じピッチャー、かつ左ピッチャーにやられるのが目立つよね」

 何度も同じ相手にやられていては、和田監督も頭が痛い。8日も苦手とする中日・大野にひねられたばかり。この日はポレダを揺さぶるべく1、3回と二盗を成功させたが、好機であと一本が出ない。1点を追う4回1死三塁では鳥谷の高いバウンドの遊ゴロで三塁走者・ゴメスが生還できず。続く森越も空振り三振に倒れた。

 「そう簡単に連打で得点できるピッチャーじゃない。何とか足を絡めてね。お膳立てするところまではいったけど、あと一本がね…」

 指揮官が振り返った通り、上本、俊介の1、2番コンビは苦手左腕に対し2安打2四球と4出塁を果たした。対照的にブレーキとなってしまったのは、最も頼れるはずの福留、ゴメス、マートンの中軸。3回2死一、二塁で福留は二ゴロに倒れ、4回無死二塁のマートンも進塁打になったとはいえ遊ゴロに沈んだ。ポレダ、マシソンの2投手に対し、3人で11打数2安打では厳しい。

 ただ、下を向いてばかりもいられない。巨人とのゲーム差は1・5に広がったが、まだ直接対決は2試合ある。11日に予告先発されたマイコラスは前回5月21日の対戦で、5回2死まで完全投球されるなど7回2安打1得点に抑えられている。4番ゴメスも3打数無安打1三振。完敗に近い内容だったからこそ、リベンジへ向けて気合は十分だ。

 「(初戦の負けから)自分としては切り替えて、2、3戦を全力でプレーするだけだ」

 またも借金1になったとはいえ、残り2戦を連勝すれば瞬く間に首位へと返り咲く。ましてやポレダ、マイコラスという助っ人コンビに2日続けてやられるわけにもいかない。目には目を―。11日は虎の助っ人ゴメスが、東京ドームをわかしてみせる。(森田 尚忠)

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