野手のタッチプレーが発端で両軍総出に!「あれはフェアではない」

[ 2015年5月10日 14:17 ]

ベース上のタッチプレーを審判に抗議するレイズのアスドルバル・カブレラ内野手 (AP)

ア・リーグ レイズ7―2レンジャーズ

(5月9日 セントピーターズバーグ)
 9日に行われたレイズとレンジャーズの一戦で、野手の走者へのタッチプレーが発端となり、両軍ベンチ総出となる事態が起こった。

 4回のレイズの攻撃、1死二塁の場面で右打席にはベッカムが立ち、レンジャーズ先発のデトワイラーが投じた初球は外角に大きく外れてボール。ここで、捕手のチリーノスはリードの大きかった二塁走者のアスドルバル・カブレラ内野手(29)を刺すべく、二塁へのけん制を投じた。

 二塁手のアダム・ロサレス(31)へストライク送球されたそのけん制だったが、カブレラも必死のヘッドスライディングでかろうじてセーフ。しかし、ベースの一角をふさいでいたロサレスの右膝に右手を突くかたちとなったカブレラは「俺はセカンドもショートも両方プレーしたことがあるが、膝でベースをふさぐことはフェアなプレーとはいえない」と激高。ロサレスの胸を両手で押し、両者ベース上での言い争いとなった。

 すぐさま塁審が両者を止めに入ったが、瞬く間に両軍選手、コーチ陣が二塁ベース付近へとなだれ込み、球場内は一時騒然。数選手が小競り合いをする場面も見られたが、結局、退場者を出すなどの大事には至らなかった。

 事態が収まり、ベース上でカブレラに謝罪したロサレスは「自分は走者をアウトにしたかったし、カブレラは懸命にベースに戻ろうとした。お互いハードにプレーしていたということだよ」と試合後にコメント。一方のカブレラも「意図して膝をベースに置いたわけではないだろう。試合で熱くなることもあるさ」と語るなど、ロサレスへの遺恨はなさそうだ。

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2015年5月10日のニュース