オリ連敗ストップ!復帰2戦目のブランコが移籍1号

[ 2015年5月10日 05:30 ]

<オ・日>3回、ブランコが中越えに今季1号本塁打を放つ

パ・リーグ オリックス8―2日本ハム

(5月9日 京セラD)
 連敗トンネルから抜け出すには、最高の一撃だった。オリックスは助っ人の2者連続アーチなど10安打8得点の効率いい攻めで快勝。連敗を5で止めた。

 カラバイヨの度肝を抜く一発だった。前日8日は、バットを折りながら本塁打するケタ外れのパワーを見せつけていたが、この日も驚きの一発だった。3回2死一塁、日本ハム・上沢の内角真っ直ぐに差し込まれたが、ふくよかな腹を瞬時に引っ込め、肘をたたみながら強引に振り切ると、ボールは高々と左翼方向へ舞い上がり、そのまま左翼席へ吸い込まれた。あ然とする上沢同様、打った本人も「入ったことに、びっくりした」という5号2ランで、勝負の行方を決定付けた。

 この一打に奮い立ったのが復帰2試合目となったブランコだ。球場にざわめきが残る中、上沢の外角直球を豪快にスイングした打球はバックスクリーンに一直線に飛びこんだ。復帰後初安打が移籍1号となり「このユニホームで打てて嬉しい。自分の前に本塁打が出ると、自分も打つぞという気持ちになる。しっかりボールを呼び込めた」と笑った。森脇監督も、初のアベック弾を「チームを勢いづける本塁打」と称えた。

 ブランコは年俸2億5000万円(推定)で移籍したが、前日まで5試合でわずか1安打。待望の今季初アーチに「(ここまで)申し訳なかった。自分がいない間、カラバイヨが打ってくれたおかげで治療に専念できた」と年俸1000万円(推定)で、チームトップの19打点を稼ぐ背番号99に感謝した。

 借金はまだ11あるが残り試合も107ある。指揮官は「まずは5割に向け前進していく」と巻き返しに向け、力を込めた。

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