吉見、7年ぶり開幕3連勝で防御率0・55!中日3位浮上導いた

[ 2015年5月10日 05:30 ]

<ヤ・中>中日先発・吉見

セ・リーグ 中日9―1ヤクルト

(5月9日 秋田)
 貫禄の勝利だ。ともに今季の登板試合ではチームが全勝中だったヤクルト・小川との「無敗対決」に中日・吉見が完勝。ナゴヤドーム以外では今季初登板となったが、肌寒い秋田で6回4安打1失点で、08年以来7年ぶりの開幕3連勝。

 「小川投手が投げたら負けていないと聞いていたので、意地でも倒してやろうと思った。発奮材料というかモチベーションに変えて投げました」

 相手が13年の最多勝投手なら、自身も09、11年の最多勝右腕。3回4失点で降板した「後輩」を尻目に、走者を出しながらも粘り強く試合をつくった。これで自身の先発試合はチームが5連勝。甲子園で喫した連敗を止めて3位浮上に導き、友利投手コーチも「連敗を止めたい、チームの雰囲気を変えたいという理想を掲げて上がっていた。あれがエースと呼ばれるゆえん」と絶賛した。

 右肘の状態を考慮し、中10日、ナゴヤドーム限定という条件付きでスタートした今季だったが、前回登板で中7日、今回は屋外での登板を無事にクリア。規定投球回には達していないが、12球団トップの広島・ジョンソンの防御率を0・71よりもいい0・55の右腕は「数字にはこだわっていない。チームが勝つことだけ」とどこまでも頼もしかった。 

 ▼中日・福谷(2連続救援失敗中だったため8点リードの9回に登板し3者凡退)僕にとってはいいリベンジのマウンドになった。

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2015年5月10日のニュース