リスク伴う“魔球”ツーシーム ハム19歳石川亮が痛恨捕逸

[ 2015年4月15日 08:00 ]

<日・ロ>7回無死一、二塁、捕逸で進塁を許した石川亮

パ・リーグ 日本ハム1-6ロッテ

(4月14日 札幌D)
 ツーシーム。狙い通りならばゴロを打たせる現代の魔球も、コースが狂えばリスクを伴う。1点先制した直後の7回、日本ハム・メンドーサは無死一、二塁のピンチを招いた。右打者のクルーズに対し、捕手の石川亮は初球、内角のツーシームを要求。内野ゴロで併殺に打ち取る狙いだったが、メンドーサが外角に引っ掛け、捕逸した。

 「僕の捕球ミスが全て」と石川亮。無死二、三塁とピンチは広がり、動揺したメンドーサは3球目、クルーズに逆転2点二塁打を浴びた。6回まで18アウトのうち、併殺を含めて14個のゴロアウトを奪ってきた助っ人右腕の決め球がツーシーム。右打者の胸元をえぐるはずが、球離れが遅くなったことで球の回転が変わり、コースも変わった。内角でミットを構えていた石川亮は慌てて腕を伸ばしたが、ノーバウンドの投球をはじいた。

 ツーシームは広島に復帰した黒田の得意球として知られる。速球系で打者の手元で動き、逆球になると捕りづらい側面がある。中嶋バッテリーコーチは「ツーシームは引っ掛かると(スライダーのように)反対側に曲がる。捕るのは難しい」と指摘。その上で「でも捕らないと駄目」と続けた。経験の浅い2年目の19歳捕手には酷だが、ツーシームの特性を実戦の中で学び、痛恨のミスを糧とするしかない。

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2015年4月15日のニュース