Aロッドの境遇に“師匠”ボンズ氏が苦言「なぜ嫌うのか 理解できない」

[ 2015年4月14日 17:25 ]

バリー・ボンズ氏(左)とヤンキースのアレックス・ロドリゲス (AP)

 ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(39)は現在、通算655本塁打で、ウィリー・メイズ氏の持つ歴代4位の通算660本塁打まであと5本に迫っている。

 契約ではメイズ氏の記録に並べば、600万ドル(約7億1000万円)のボーナスをヤンキースから受け取ることになっているが、同球団は薬物渦で昨季を全休したロドリゲスにその価値はないと、支払いを拒否。これについて通算762本で歴代最多本塁打記録を持つバリー・ボンズ氏(50)が口を開いた。

 ボンズ氏は「なぜ彼を嫌うのか、なぜボーナスの支払いを拒むのかが自分には理解できない。彼は我々を楽しませてくれたわけだし、そうではないと思うけれどな」とコメント。660本塁打という偉業をヤンキースが軽視していることに納得していない様子で、薬物渦についても「彼が大統領選に立候補するわけでもないし、一人の野球選手に過ぎない。ましてや神でもない。人間である限り、完璧はありえない」とロドリゲスを擁護した。

 その薬物渦でのシーズン全休から復帰へ向けての調整中、ロドリゲスはボンズ氏から打撃の個人指導も受けていた。“師匠”の通算本塁打記録にもあと107本。「彼が自分の記録を抜けるかどうかはわからない。ただ、その力はあると思うよ」と“愛弟子”ロドリゲスにボンズ氏はエールを送っていた。

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2015年4月14日のニュース