新人王レースを占う 大本命は巨人・高木勇&西武・郭俊麟 大穴も

[ 2015年4月14日 09:00 ]

巨人の高木勇

 プロ野球開幕とともに新人王レースもスタート。今季は異色の候補も台頭し、タイトル争いが盛り上がりそうだ。ここでは、過去120人の受賞者を分析し、ひと足早く新人王を占ってみる。

 最初に歴代新人王のドラフト順位を探ると、やはり1位が最多。ドラフト制以降の新人王93人のうち、56人を占めており次点の2位とは44人の大差をつけている。ところが、今季の1位勢では4Sの山崎康(D)が目立つ程度で、2位以下からの下克上がありそうだ。

 ここで、新人王資格について触れると、入団5年以内で前年までの通算成績が、打者は60打席以内、投手は30イニング以内となっている。つまり、新人のみとは限らないが、過去の受賞者を見ると1年目が98人と圧倒的。5年目の受賞例はなく、4年目がデッドラインだ。その4年目に大穴候補がいる。ソフトバンクから移籍した亀沢(中)で、移籍経験者が輝くと史上初になるがどうか。

 ドラフト、年数と見てきたが、続いてはポジション。野手の39人に対し投手が81人と大勢を占め、特にパは99年松坂(西=現ソフトバンク)以降投手しか選ばれていない。また、球団別の人数も調べると、最多が巨人の19人で、次点は西武の13人となった。

 その2球団から今季も本命候補が登場。セは高木勇(巨)で、12日のヤクルト戦ではチーム新人4人目の開幕3戦3勝を達成した。過去3年間の両リーグ新人王6投手を振り返っても、先発型の5人は4月までに2勝以上をマーク。好スタートが受賞に結びついており、高木勇も先行逃げ切りで史上9人目のドラフト3位新人王を目指す。

 一方のパは台湾出身の23歳右腕、郭俊麟(カク・シュンリン)(西)に注目だ。外国人ながらプロ経験がないため、新人王の有資格者。既に2勝の若き助っ人に、史上初の外国人新人王の期待がかかる。

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2015年4月14日のニュース