“当たり”ドミニカントリオで中日連敗脱出 いずれも3割超え

[ 2015年4月11日 09:51 ]

<中・D>8回1死三塁、エルナンデスが決勝適時打を放つ

セ・リーグ 中日6-2DeNA

(4月10日 ナゴヤD)
 3人そろって、まだ一発を打っていない。それでも、持ち前のしぶとい打撃で勝利に貢献する。中日がドミニカントリオの活躍で連敗を2で止め、首位タイに浮上。決勝打を放ったエルナンデスは「3人一緒に出させてもらっているし、チームの役に立てて、とてもうれしいよ」と喜んだ。

 流れるような攻撃だった。山井が追いつかれた直後の8回。4番ルナが左前打を放ち、ボークで二塁へ。5番ナニータが送って1死三塁と好機を広げ、6番エルナンデスが中前に打ち返した。「2人が打つと、僕も負けられないとアドレナリンが出るんだ」と燃えた。4回の先制劇のことだ。ルナの左前打などで無死一、三塁とし、ナニータが二塁内野安打で奪った。「一、二塁間に転がせばランナーを還せる」。内角に来たフォークを逆方向に転がす。確実に点につなげる打撃だった。

 底抜けに明るいエルナンデスと親分肌のルナ。新加入のナニータもドミニカのウインターリーグで2人をよく知っており3人はプライベートでも大の仲良しだ。遠征先では一緒に外食に出掛け、焼き肉やブラジル料理などで英気を養う。遠征中だった6日にはドミニカ共和国のカルロス・セペダ総領事(57)に招かれ、都内で会食した。激励を受けたエルナンデスは「日本にドミニカ人がたくさんいないので招待してくれたんだ」と感謝し、活力が湧いた。

 打率はルナが・378、ナニータが・385、エルナンデスが・327。3人いずれも好成績で首位の原動力となっており、谷繁兼任監督は「3人が攻撃陣の中で、しっかり仕事をしてくれている」と目を細めた。

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