ヤク救援陣5投手が防御率0・00 日本タイ開幕13戦連続3失点以下

[ 2015年4月11日 05:30 ]

<巨・ヤ>最後の打者・高橋由を三振に斬り、吠えるバーネット

セ・リーグ ヤクルト3-2巨人

(4月10日 東京D)
 盤石のリリーフ陣がこの日も完璧なリレーを見せた。ヤクルト先発の小川が6回2失点。その後を受けた4投手がゼロでたすきをつないだ。開幕から続ける3失点以下を13試合に伸ばし、56年西鉄に並ぶプロ野球タイ記録。59年ぶりの記録に「またあしたから新しい気持ちでいきたい」と無関心を装った真中監督だが、表情には笑みがこぼれていた。

 昨季のチーム防御率はリーグワーストの4・62だったが、今季はここまでリーグトップの1・51と躍進を続ける。高津投手コーチはその要因を「いい意味での開き直りと粘り」と説明。1人目の打者に打たれても次の打者との勝負に切り替える、走者を出しても次の塁に進ませない、その意識が浸透している。中沢、徳山、古野、バーネット、オンドルセクと救援陣には防御率0・00の投手が並ぶ。指揮官が「本当に素晴らしい」と信頼を寄せる投手陣が、好調のチームを支えている。

 ▼ヤクルト・秋吉(延長10回1死から4番手で登板し、2/3回を無失点で2勝目)先発が踏ん張っているので勝ちを付けてあげたいと思う。3失点以下の記録はみんな意識している。

 ▼ヤクルト・小川(6回2失点)2回はもっと大胆に攻めていい場面だった。3回以降は気持ちを切り替えて我慢強く投げた。

 ≪救援陣防御率0・95≫ヤクルトが3―2で勝ち、これで開幕から全13試合が3失点以下。開幕から13試合連続で3失点以下は、56年西鉄と並び歴代最多タイ記録となった。この日は先発の小川が6回2失点も、2番手以降の投手が5イニングを無失点。救援投手陣は合計38イニングで自責点4、防御率0・95とチームを支えている。

 ▽56年の西鉄 就任6年目の三原脩監督のもと河村久文、西村貞朗、島原幸雄ら強力な投手陣を擁し、開幕から13試合目まで3失点以下を継続(8勝4敗1分け)。その後も高卒1年目で同年新人王となる稲尾和久の活躍もあり、2年ぶりのリーグ優勝を達成。巨人との日本シリーズも制し、球団初の日本一に輝いた。

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