黒田 引き締めて阪神戦出陣「前回はポンポンと3点取られた」

[ 2015年4月11日 08:17 ]

<中・広>練習する黒田

 流れは男気右腕に回ってきた。11日の阪神戦(甲子園)に先発する広島・黒田博樹投手(40)がチームに勝利を導き、大型連勝への足場を整える。

 泥沼の7連敗から2連勝。黒田は「マウンドに上がり、その日の状態の中で試合を作っていかないといけない」と平常心を強調した。甲子園での登板は前回所属時の07年8月30日以来。新たな対戦メンバーも増えたが、福留、西岡、ゴメスは米国で対戦経験がある。「ビデオを見ながら対策を練る。自分の中で考えて、マウンドに上がる」と細心の注意を払い、対峙(たいじ)する構えだ。

 チーム状態は上向きつつあるが、総得点28は、いまだリーグワースト。開幕から12試合全てが3点差以内の勝負になっており、投手としては厳しい展開が続く。

 「打線の状態はいい時もあれば悪い時もある。そういう経験はたくさんしてきたし、アプローチは変えない。相手よりも1点でも少なく抑える」

 日米通算19年目。最大の武器の1つでもある「経験」を存分に生かし、阪神打線に自軍の得点以上は与えない。

 右腕はこの日の雨天中止を受け、甲子園室内でキャッチボール、ダッシュなど軽いメニューで登板に備えた。前回登板の4月4日中日戦(ナゴヤドーム)では5回に集中打を浴びて3点を失い、初黒星を喫しただけに「前回はポンポンと3点取られたので、そこは注意して投げたい」と言う。チームの流れは引き継ぎ、自身の流れは断ち切る。黒田が満員の敵地で芸術的投球を披露する。

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2015年4月11日のニュース