優勝候補筆頭から暗転…オリ断然最下位、借金9 かみ合わぬ投打

[ 2015年4月11日 10:07 ]

<楽・オ>暗い雰囲気のオリックスベンチ

パ・リーグ オリックス2-5楽天

(4月10日 コボスタ宮城)
 冷たい雨を浴びながら、オリックスナインは力なくベンチへ引き上げた。8回1死満塁で中島、竹原が連続三振。森脇監督は「屈辱的な負けになった」と肩を落とした。3連敗で借金は今季最多の9。5位楽天との4ゲーム差に、断トツ最下位に立たされた。

 開幕前は優勝候補筆頭に挙げられたが、投打で歯車がかみ合わない。安定感に定評のあるディクソンは3敗目。登板した3試合で3得点のみと援護がなく、踏ん張りきれない。前日に昇格したカラバイヨが、この日も2点適時打と意地を見せたのが救い。指揮官は「明日は、早く流れがつくれるように準備をする」と打線組み替えを示唆し、不調の糸井を1番から動かす可能性も出てきた。

 ただ、それで悪循環を抜け出せるかは微妙だ。瀬戸山球団本部長は、首脳陣の1、2軍入れ替えについて「ありません」と完全否定したものの、これ以上、浮上の兆しが見えなければ「テコ入れをしろ」という外野の声も無視できない。開幕早々に借金10に達したら、もはや危機的状況だ。雨の中、最後まで応援したファンの怒りは限界まで来ている。

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2015年4月11日のニュース