“二刀流男”1年岸で拓大勝ち点 リーグ戦初安打がV三塁打

[ 2015年4月11日 05:30 ]

<駒大・拓大>初回、適時三塁打を放ち雄叫びを上げる拓大・岸

東都大学野球第1週最終日 拓大2―0駒大

(4月10日 神宮)
 2回戦1試合、3回戦1試合が行われた。拓大は駒大を2―0で下し、2勝1敗で勝ち点1を挙げた。明徳義塾(高知)で4度甲子園に出場した二刀流の岸潤一郎投手(1年)は「3番・DH」で出場し、初回にリーグ戦初安打となる決勝の適時三塁打を放った。専大は中大に連勝。02年秋以来25季ぶりに1部で勝ち点を挙げた。

 無我夢中でバットを出した。初回1死二塁。3番の岸は巡ってきた先制機で高めのチェンジアップを捉えた。中越えの適時三塁打。ガッツポーズを繰り出し「自然と出ました。やっと(安打が)出たなと。勝ち点が取れてうれしい」と喜んだ。

 明徳義塾時代は24本塁打を放ち、投げても甲子園で6勝をマーク。大学では打力を生かすために二刀流挑戦を決めた。現在は右肩に不安を抱えているため打撃に専念しているが、開幕から2試合連続無安打に終わった。前日に内田俊雄監督から「好きにやれ。そのかわり、絶対に逃げるな」と声を掛けられ、吹っ切れた。通算9打席目の初安打は決勝打になった。

 同じく1年生で4番に座る大阪桐蔭出身の森も、初回に放った中前適時打がリーグ戦初安打。1年生コンビの活躍で昨秋王者の駒大から勝ち点を奪い、岸は「これからも森と一緒に打てれば」と力強く誓った。

 ▼拓大・飯野(2安打11奪三振でリーグ戦初完封)実感はない。野手がワンチャンスで点を取ってくれた。チームの勝利。

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2015年4月11日のニュース