メッセ乱調も収穫強調 今季初3桁105球「一度超えたかった」

[ 2015年3月21日 05:30 ]

<オ・神>開幕の舞台、京セラドームで5回8安打5失点と乱れたメッセンジャー

オープン戦 阪神0―5オリックス

(3月20日 京セラD)
 乱調も心配無用だ。3月27日の中日戦(京セラドーム)で開幕投手を務めることが決まっている阪神・メッセンジャーが本番前、最後のオープン戦に登板し5回8安打5失点と打ち込まれた。ただ、経験豊富な助っ人右腕は修正に自信たっぷりだった。

 「感じは良かったけど、投球内容はダメでしたね。フォークが特に落ちてくれなかった。真っすぐコントロールは悪くなかったけどね。今日は今日。開幕までにしっかり準備していきたい」

 初回、1死二塁から糸井に左前適時打を許して先制点を献上するなど、4回までに2失点。直球の最速は147キロ止まりで変化球のキレも欠いた。5回には1死から3連打を浴びるなど、オリックス打線につかまりこの回だけで3失点。結局、予定していた最大7イニングを投げることが出来ずに降板となった。

 開幕へ向けて不安を募らせる内容ではあるものの、本人は至って冷静。「こんなこともあると思う。いつも完璧に投げられるわけではない。8本のヒットのうち、5本ぐらいが内野安打みたいなものだったから」とショックはなかった。

 大きな収穫は今季初めて投球数が100球を越えたこと。キャンプ中から3桁台の投げ込みは行わず、質にこだわってきただけに「キャンプ中から100球は超えたことがなかった。1度は超えたいと思っていたので、良かったと思う」と大きくうなずいた。

 いよいよ1週間後に自身2度目となる開幕戦のマウンドに上がる。「まだ気持ちの高ぶりはない」と首を振りながら、視線ははっきりと「3・27」を捉えている。

 「6、7回ぐらい投げられればと思っていたけど、それ以外は順調に来ているよ」

 チームの命運を託された背番号54は快投で答えを出すことには慣れている。この日の炎上も、きっと笑い話になっているはずだ。 

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