岩貞 ヤクルト戦“リハーサル”開幕ローテ踏みとどまる

[ 2015年2月20日 05:30 ]

<ヤ・神>力投する岩貞

練習試合 阪神9―9ヤクルト

(2月19日 浦添)
 2番手で登板した阪神の岩貞が3回1失点と結果を残し、開幕ローテーション争いへ踏みとどまった。

 「入りからホームランを打たれて、ゼロに抑えていくのが投手の仕事でいきなり失点したのは反省」

 3回、先頭の大引に3球目のスライダーを捉えられ、左翼席にソロを被弾した。雲行きは怪しかったが、「気持ちの部分で攻めて投げていった」―。踏ん張りをみせ、最少失点でこの回を切り抜けると、3イニング目となった5回は大引を128キロのチェンジアップで空振り三振に仕留めてリベンジ成功。続く中村も同じ球種で連続三振に斬り3者凡退と意地を見せた。昨年はスライダー一辺倒だった配球に幅を持たせるべく取り組むチェンジアップで、2つの「K」を積み重ねて収穫も得た。

 先発の秋山がリーグ屈指の破壊力を持つヤクルト打線に初回からつかまり2回6失点KO。悪い流れでバトンを託されながら「生き残るためにそんなことは言ってられない」と真っ向勝負を挑んで好投につなげた。

 前日18日には登板直前ながら、中西投手コーチの指導のもと、上体がブレないよう投球フォームを修正。「フォームのバランスを崩してしまっていた。体重移動していく時にしっかりとバッターの方に(上体が)向いていくように。フォームが安定すれば安定したボールがいくと分かった」と大きくうなずいた。

 今春初実戦となった13日のサムスン戦(宜野座)では先発で3回5安打3失点と精彩を欠いた。2試合続けてアピールに失敗すれば、競争から大きく後退していただけに価値ある48球。直球の最速も145キロを計測するなど、状態が確実に上向いてきた。

 ヤクルトは開幕2カード目でぶつかる相手で、先発5、6番手を勝ち取った投手が登板することになる。山田、ミレッジ、雄平ら主力が名を連ねた打線を前に上々の投球を見せて“リハーサル”も実行した。「失点している以上、きょうもアピールできていない。腕を振っていく姿勢を見せて、そこはブレずにやっていきたい」。次に顔を合わせるのは、ペナントレースになる可能性が出てきた。

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2015年2月20日のニュース