マー君守れ!今季序盤 ヤンキース異例の先発6人ローテ検討

[ 2015年2月20日 05:30 ]

タンパのマイナー施設で初練習を行う田中

 ヤンキースが、今季序盤は先発6人ローテーションを検討していることが18日(日本時間19日)、分かった。昨季途中に右肘じん帯を痛めて戦線を離脱した田中や右膝の手術から復帰を目指すエース左腕・サバシアらに考慮するもので、最低でも中5日の登板間隔の確保を目指す狙いだ。

 田中はこの日は自主トレを行わず、休養日に充てたが、ラリー・ロスチャイルド投手コーチが先発陣の起用法について言及。「春先にはあまり多く投げさせられない投手もいる」とした上で、「サバシア、田中、ピネダは現状で問題ないが、過去にケガした投手だし、できるだけ彼らに休みを与えたい」と語った。ヤ軍は4月17日から31日間で30試合を戦う過密日程。このためシーズン序盤は通常より1人多い6人でローテーションを組む可能性が出てきた。

 米国では先発5人制で中4日が基本。田中も昨年、登板20試合中8試合が中4日での登板だった。先発6人制で最低でも中5日の登板間隔を空ければ、疲労回復、再発防止につながる。実際、昨季は中4日で防御率3・07だったが、中5日以上では2・57の成績を残した。

 登板間隔については、田中が右肘を痛めた直後の昨年7月にダルビッシュ(レンジャーズ)が「中4日は絶対に短すぎ。選手を守りたいのであれば、もう1枠、先発用の枠をつくった方がいい」と発言した。ヤ軍にとっては田中、サバシアら故障明けの投手が多い先発陣で1年間戦うことを見据えた危機管理の一環だが、先発6人制で好結果が生まれた場合、米球界全体への提唱、変革へのモデルケースともなり得る。

 田中は19日(同20日)にキャンプ地で初めてブルペン入りを予定している。まずは21日(同22日)のバッテリー組のキャンプインへ万全の準備を整える。

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2015年2月20日のニュース