あの日の楽天 震災発生時は兵庫・明石で試合中、過去2年は試合なし

[ 2015年2月20日 08:45 ]

14年3月11日、練習前、円陣を組んで黙とうをささげ、東日本大震災の犠牲者の冥福を祈るナイン

楽天3・11に3年ぶり実戦

 【楽天の3・11】

 ▼11年 震災発生時は、兵庫県明石市の明石公園第1野球場で阪神とのオープン戦の途中だった。本拠地が仙台とあって、選手らが家族の安否を確認するために午後3時16分、試合は8回表終了時点で打ち切りに。「選手も気が気じゃないだろう。なかなか連絡も取れないみたいだし」と星野監督。12、13日の試合も中止になった。

 ▼12年 岡山県倉敷市で日本ハムとオープン戦。試合前には楽天・松井、日本ハム・稲葉らが募金活動を行い、19万5885円が集まった。震災の起きた午後2時46分に合わせ、試合途中に黙とう。エース・田中は「3月11日は本当に忘れてはいけない日」と話した。試合は1―3で敗れ、星野監督は「いい試合をしたかった」。

 ▼13年 星野監督、選手会長の鉄平、嶋らは、愛媛県松山市内で行われたメモリアルイベントに出席。1分間の黙とうをささげた星野監督は「今年は“強さ”を、被災者の皆さんにぜひぜひ伝えたい」。侍ジャパンの一員として第3回WBCに出場していた田中は、東京ドームで練習し「風化させてしまうことが一番怖い」と話した。

 ▼14年 日本一となって迎えた震災の日は、岡山県倉敷市で練習。倉敷マスカットスタジアムには半旗が掲げられチームは全体練習の前に輪になって1分間の黙とう。ドラフト1位で入団した左腕・松井裕は「自分の全力プレーで昨年の(日本一になった)楽天のように感動を与えられたらいい。微力ですけど貢献したい」と誓った。

続きを表示

2015年2月20日のニュース