ヤクドラ1、ヤマハ竹下 抑え名乗り!8回から3K零封

[ 2014年11月2日 05:30 ]

<七十七銀行・ヤマハ>8回から登板し、2イニングを3三振無失点に抑えたヤマハ・竹下

スポニチ後援第40回社会人野球日本選手権1回戦 ヤマハ2―1七十七銀行

(11月1日 京セラドーム)
 開幕し、1回戦2試合と2回戦1試合が行われた。22度目出場のヤマハは、今秋ドラフトでヤクルトから1位指名を受けた竹下真吾投手(24)が8回からの2イニングを1安打、3奪三振、無失点の好救援で、七十七銀行との接戦を2―1で制した。ニチダイ、トヨタ自動車も初戦を突破した。決勝は11日に行われる。

 これが「ドラ1」左腕の実力の片りんだ。竹下が2―1の8回から救援し、2回を3奪三振で無失点。チームを勝利に導いた。

 「(ドラフト指名されて)変な投球はできないと思ったし、これが社会人最後の一球になっても悔いのないように、わざと自分を追い込んだ」

 9回に味方の失策もあって2死満塁と一打サヨナラ負けのピンチ。しかも、迎えた打者には3ボール1ストライク。逃げ場がない状況で、「真ん中でもいい」と開き直った。真っすぐで内角を攻め続け、最後は145キロ。空振り三振に仕留めた。

 社会人までは無名の存在だった。甲子園出場経験はなく、九州共立大でも同学年にロッテ・川満、1学年下に広島・大瀬良がいたため、大学4年間で公式戦登板はわずか8試合。それでも「必ず2年でプロに行く」とヤマハに入社した。今夏の都市対抗で自己最速タイの148キロを記録。9月の練習試合で149キロ、さらに10月8日の伊勢・松阪大会では150キロ。ドラフト会議直前まで「進化」と「伸びしろ」をみせた。

 報告を受けたヤクルト・真中新監督は「今季は中継ぎ、抑えで苦しい思いをしたので、その辺でと考えている。後ろでバシッとやってもらえるように期待しています」。ツバメの新守護神へ、竹下は「次からも気持ちを込めて一球一球」とうなずいた。

 ▼七十七銀行・東谷(新人ながら先発し、7回2/3を2失点も敗戦投手)勝負どころで決め球が甘くなってしまった。

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