阪神、FA成瀬に“即行”アタックへ 90勝左腕獲得に全力

[ 2014年11月2日 06:10 ]

うるむ目を光らせながらロッテとの決別を明らかにする成瀬
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 阪神が国内フリーエージェント(FA)権を行使することを表明したロッテの成瀬善久投手(29)の獲得に動くことが1日、分かった。交渉解禁となる今月13日を待って、即行のアタックで誠意を示す構えだ。

 阪神サイドの反応は素早かった。これまでも獲得に向けた調査を続けていたが、左腕のFA行使表明を待っていたかのように、球団幹部が今後の見通しを明かした。

 「連休明けにも球団内で動き出すことになる。球団としての誠意を示せるように、早めに動けるようにしたい」

 12日に宣言選手がコミッショナーから公示され、翌13日から交渉が解禁となる。通算90勝を誇る左腕にはオリックス、ヤクルトも興味を示している。栃木県出身であることから在京志向があるとも伝わってくるが、環境面での不利を覆すには、球団としての誠意を示すのも方法の一つ。そのためには他球団の出方をうかがう前に、交渉に臨む考えだ。

 成瀬はこの日、QVCマリンフィールドで記者会見を行い「やるからには上を目指したい。他球団の評価も聞いてみたい」と語った。4日に手続きを取る予定で、球団はFA権を行使しての残留を認めない方針で、他球団への移籍が決定的となった。

 今季の投手陣はメッセンジャー、能見、藤浪、岩田が先発4本柱として機能した一方で、5、6番手を固定できなかった。そのため当初は、中日・山井を先発候補として調査を続けていたが、残留濃厚で方針転換。今後は成瀬獲得へ向けて全力で獲得を目指す。

 また、日本ハム・宮西尚生投手(29)に関しても獲得へ向けての調査を継続中。今季は左の中継ぎ陣にも泣かされており、FA宣言した場合は動きが本格化しそうだ。

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