中西投手コーチから“宿題”!呉昇桓 石仏に金棒フォーク習得へ

[ 2014年11月2日 08:35 ]

10月14日の練習でボールの握りを確認する呉昇桓(左)

 阪神・呉昇桓(オ・スンファン)が来季へ向けて、フォークを習得することが1日、分かった。近日中に帰国する右腕は、中西投手コーチから“宿題”を出されており、自慢の「石直球」をサポートする新球をマスターする。

 「球種を1つ覚えてもらう。今までは(スライダーは)横に滑っていたけど、もっと落ちるやつをな。本人もキャッチボールで投げたり意欲的に取り組んでいるから」

 同コーチが明かしたように、すでに右腕は練習ではフォークを投じており、今後は自主トレ、春季キャンプでの完全習得を目指すことになる。

 来日1年目の今季は絶対的守護神として君臨。リーグ最多の39セーブを挙げてセーブ王のタイトルも獲得した。韓国通算277セーブを誇る実力を日本でも知らしめた形ではあるが、少なからず課題もある。

 150キロ台の「石直球」は、ファウルで粘ってタイミングを合わせられる場面も何度かあった。日本シリーズ第4戦も、中村に3球連続ファウルされて、最後は高めの直球を痛打されサヨナラ3ランを被弾。あくまで最大の武器は直球だが、同じ腕の振りで落差のあるフォークを投げられれば、投球の幅は間違いなく広がる。

 来季も最終回のマウンドに仁王立ちするであろう背番号22。フォークが球種に加われば、鬼に、いや、石仏に金棒だ。

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2014年11月2日のニュース