ベンチュラ 鎮魂7回零封…事故死の親友にささげる100球

[ 2014年10月30日 05:30 ]

亡くなったタベラスさんの背番号18を帽子に書きマウンドに登ったベンチュラ(AP)

ワールドシリーズ第6戦 ロイヤルズ10―0ジャイアンツ

(10月28日 カンザスシティー)
 亡き友への思いを込めた入魂の100球だった。先発したロイヤルズのベンチュラが7回を3安打無失点。最速103マイル(約166キロ)を誇る23歳右腕は、7回にも100マイル(約161キロ)を連発した。

 「ドミニカンであることを誇りに思っている。この試合は彼にささげようと思った」。2日前、同じドミニカ共和国出身で親友だったカージナルスの有望株オスカー・タベラス外野手(写真)が22歳の若さで交通事故死。試合前には黙とうがささげられた。ベンチュラは帽子とスパイクに「RIP(レスト・イン・ピース=安らかに眠れ)」の文字、同外野手の名前やイニシャル「OT」を書いてマウンドへ。力投で、打線にチームに勢いをもたらした。試合後の会見では母国の旗を掲げ「彼がまだいてくれたなら、喜び、誇りに思ってくれたと思う」と胸を張った。

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2014年10月30日のニュース