ロイヤルズがタイ勝!“米のおわかり”バトラー大暴れV打

[ 2014年10月24日 05:30 ]

ジャイアンツ戦の6回、左前に勝ち越し打を放つロイヤルズのバトラー

ワールドシリーズ第2戦 ロイヤルズ7―2ジャイアンツ

(10月22日 カンザスシティー)
 メジャーの「おかわり君」が大暴れした。ロイヤルズは22日(日本時間23日)、ワールドシリーズ第2戦でジャイアンツを7―2で破り、対戦成績を1勝1敗とした。ビリー・バトラー内野手(28)が6回の決勝適時打を含む2安打2打点。青木宣親外野手(32)は無安打に終わった。チームは24日(同25日)から敵地サンフランシスコに舞台を移し、第3戦に臨む。
【試合結果 プレーオフ】

 同点の6回無死一、二塁。ボールが2球続くとバトラーは舌なめずりした。「投手が一番やりたくないのは歩かせて満塁にすること。必ず真っすぐを投げてくる」。3球目。狙い通りにきた2番手マチの直球を左前に運び、勝ち越し点を叩き出した。0―1の初回にもこれまで33打数14安打と相性のいいピービから一時同点の適時打。ネド・ヨースト監督は「モンスター(大きな)ヒットだった」と称えた。

 04年のドラフト1巡目で入団し、ロイヤルズ一筋8年目。機動力を武器にするチームに似つかわしくない1メートル85、109キロの巨漢は「カントリー・ブレックファースト(田舎の朝食)」の愛称でファンに親しまれる。何でもガツガツ食べるヤツという意味で、いわば米国の「おかわり君」だ。

 バトラーに乗せられ、前日に1得点で敗れた打線は6回に一挙5点を奪った。8番インファンテが2ランを放つと、生還した走者ペレスが相手投手ストリックランドと口論になり、乱闘寸前のにらみ合いに発展。しかし、ペレスは「向こうがにらんできたから言い返した。俺は知らない」と涼しい顔だ。チームに勢いと闘志が戻り、バトラーは「ホームで連敗したら大変だったよ」と目を丸くし、愛きょうのある笑みを浮かべていた。

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