絶好調ゴメス シート打撃で一発!鷹討ちのイメージできた 

[ 2014年10月24日 05:30 ]

シート打撃で松田(手前)から一発を放つゴメス

日本シリーズ 阪神―ソフトバンク

(10月25日 甲子園)
 猛打爆発への予感だ!阪神は23日、25日に日本シリーズ開幕を迎える甲子園球場で練習し、シート打撃を行った。マウロ・ゴメス内野手(30)は特大アーチを含む3打数2安打。本格派の松田を相手に景気づけの一発だ。ソフトバンクには森、五十嵐、サファテの速球派救援陣がスタンバイ。攻略へ向けて弾みをつけた。

 静寂に包まれた決戦の舞台に、快音が響き渡った。シート打撃で、ゴメスが味方相手に牙をむいた。ソフトバンク撃破へ向け、早くも景気づけの一発を打ち上げた。

 「打ったボールはストレートだよ。グッド! グッド! 疲れはない。クライマックスシリーズ(CS)と同じようにエキサイティングしていきたい」

 それは2打席目だった。松田が投じた初球。外角ストレートを完璧にとらえた。力強い大飛球は逆風を切り裂いた。左翼スタンド、本番ではソフトバンクファンが陣取ることになるエリアに着弾。推定飛距離120メートルの大きな一撃だった。1打席目には岩貞からも右前打。3打数2安打を記録して好調維持をアピールした。

 「日本シリーズでもグラウンドでベストを尽くしていくよ」

 すでに気持ちは決戦に向かっていた。開幕まで残り2日。ソフトバンクの勝利の方程式は、松田と同じ右の本格派が立て続けに出てくる。森、五十嵐、そして守護神・サファテ。試合終盤、勝負を決める打席での一撃へのイメージがふくらんだに違いない。仮想タカ狩り。戦闘態勢は整った。

 「ああやって練習でも打つと、気持ちもいいだろうしね。(日本シリーズでも)打ってくれるでしょう」

 関川打撃コーチが順調な調整ぶりに目を細めた。来日1年目の今季は109打点で打点王を獲得。またCSファイナルステージも巨人相手の4試合で8打点と大暴れした。1985年以来29年ぶりの日本一へ、活躍が不可欠なポイントゲッター。松田撃ちの弾道が、阪神ファンの夢を乗せていた。 

続きを表示

この記事のフォト

2014年10月24日のニュース