吉村、感激MVP 6戦6打点「強いチームに来られて良かった」

[ 2014年10月21日 05:30 ]

<ソ・日>4回2死一、三塁、吉村は右前適時打を放つ

パ・リーグCSファイナルS第6戦  ソフトバンク4―1日本ハム

(10月20日 ヤフオクD)
 文句なしのMVPだ。ソフトバンクの吉村が1―0の4回2死一、三塁で2点目を叩き出す右前適時打。第1戦で逆転サヨナラ打をマークするなど、このシリーズ6試合で計6打点を挙げた。

 「みんなが必死につないでくれたおかげ。たまたまいい仕事ができました。みんなに感謝です」

 今季は忍耐の一年だった。開幕は2軍スタート。5月28日のDeNA戦(横浜)から1軍昇格し代打で実績を積み重ねた。松田が右人さし指骨折で戦列を離れるとその穴を埋め、シーズン終盤は右足首捻挫で先発出場できなくなった長谷川の分をカバーした。今CSは一塁手からのスタートだったが、第4戦からDHに。「最初は一塁だったけど、途中から指名打者になった。そこからは代打のつもりでいこうと」と意識を変え、集中力を発揮した。

 DeNAから昨季、トレードで移籍。プロ12年目ながら、過去にはこうした大舞台と縁がなかった。そんな男が初めてのCSでMVPに輝いた。「凄い強いチームに来られて本当に良かった」。この時ばかりは感慨深げだった。

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