大舞台を楽しめ!福留、若手に日本シリーズの心得を伝授

[ 2014年10月21日 10:35 ]

「大舞台を存分に楽しもう」と経験の少ないナインを鼓舞する福留

 阪神・福留が、日本シリーズ突破の心得を伝授した。「舞台を楽しむくらい思い切ってやればいいんじゃないなか。僕も、どんな舞台でも楽しんで、思い切り自信を持ってやろうと思っていたからね」。いまのチームの野手で日本シリーズ経験者は、自身を除けば鶴岡、関本、鳥谷、西岡、と数えるほど。レギュラー組の上本、大和をはじめとする若い選手たちは初の夢舞台となる中、心の持ちようを訴えた。

 中日時代に4度のリーグ優勝に貢献。2004、07年は故障のため日本シリーズには出場できなかったが、2度の出場で得た経験値は虎戦士の中でナンバーワンだ。

 プロ1年目の1999年に踏んだ大舞台では18打数2安打、打率.111。まったくと言っていいほど快音が響かなかった。チームもダイエー(現ソフトバンク)の前に1勝4敗で敗退。06年も20打数4安打、打率.200で、ここでも日本ハムに覇権を譲った。ただ、どんな苦境でも常に前向きな気持ちを持って戦ったことは覚えている。

 「そういう(楽しめる)雰囲気をつくれるのは僕であったり新井さん、関本、鳥谷、ツヨシ(西岡)。一度経験している選手が雰囲気をつくってやれるのは大事だから」

 広島、巨人と戦ったクライマックスシリーズ全6試合で安打を放ち、2本塁打。この“秋男”がいなければ、間違いなく虎の快進撃はなかった。波に乗る男の一言一句には説得力があった。

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2014年10月21日のニュース