ヤフオクドーム大改修へ 孫オーナー提案で“打者天国”に

[ 2014年10月4日 10:45 ]

今オフ、大改修を計画しているヤフオクドーム

 3年ぶり6度目の優勝を果たしたソフトバンクが今オフ、ヤフオクドームの大改修を計画していることが3日、分かった。

 改修するのは、外野フェンスとそれに伴う観客席の増築。球団関係者によれば、孫正義オーナーが「なぜ、ホームランが少ないのか?もっとお客さんが喜び、盛り上がるドームにしよう」と提案したのが発端という。

 93年4月に「福岡ドーム」として開業した本拠地球場。今季の本塁打数は67試合で70本で、1試合平均1・04本は、パ・リーグの本拠地球場では最少だった。チームトップは李大浩(イデホ)の19本。今回の改修計画では、両翼100メートルは変えずに、左中間と右中間の膨らみを削る。さらに、打者泣かせだった高さ5・8メートルの名物フェンスを3メートルほど低くしたい考えだ。「(本塁打が出やすいとされる)東京ドーム並みに増えるのでは」と予測する球団関係者もいる。

 営業的なメリットもある。左中間と右中間のフェンスが前に出ることで、現在の収容3万8561人から増席される見通し。今季は主催試合の観客動員数が、球団新記録の246万8442人となったが、来季はそれを更新することも確実だ。

 球場の照明は球界初のLED電球を採用する予定。電気料金の削減だけではなく、点灯、消灯が素早くできることでイベントの幅も広がる。「こんなに感動して泣いたことはありません!」と3年ぶりとなった胴上げに酔いしれた孫オーナー。ホームランは野球の華だ。ヤフオクドームの大改修は鷹の総帥からファンへ感謝の「贈り物」となる。

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2014年10月4日のニュース