ジーター ヤ軍再建マー君に託す「長い年月での活躍を期待」

[ 2014年9月23日 08:28 ]

<ヤンキース・ブルージェイズ>この日2本目の本塁打を放ったマキャンを本塁で迎えるジーター

ア・リーグ ヤンキース5―2ブルージェイズ

(9月21日 ニューヨーク)
 キャプテンから新エースへ、格好良すぎる置き土産だ。2―1の7回無死三塁、ジーターは粘った末、7球目を左翼線二塁打。復帰白星へ貴重な3点目を叩き出した。今季限りで引退するスーパースターは、常勝軍団復活を田中に託した。

 「田中には来季以降も、ヤンキースで長い年月にわたって素晴らしい活躍をしてくれることを期待している。これから長く素晴らしい野球人生になると思うけど、何よりも万全の状態に戻ることが大事。ケガをすることなく、健康な状態を長く保つことができれば、素晴らしいキャリアを送ることができると思う」

 代理人が同じケーシー・クロース氏という縁から始まり、キャンプで早速「マークン!」と愛称で呼んだ。今季の田中を「僕らの期待を超える存在」と称える一方、グラウンドを離れればふざけ合う間柄。「とても面白いヤツ。ユーモアのセンスがある。それがよく分かった。冗談も言ってくるし、彼と出会い、楽しく過ごすことができた」。DL入りしていた時期も「その人柄がチームに浸透しているから、(つらい時期の)クラブハウスでも居心地が良さそうに見えた」と温かく見守っていた。

 自身のカウントダウンはまた一つ進んだ。最後のホーム8連戦で最初の4試合を終え、17打数8安打。球団史上初めて40歳で4戦連続マルチ安打を記録した。本拠地のファンに全打席総立ちの拍手で迎えられた背番号2は「今年はずっと、素晴らしい声援を送ってくれている。今後も変わらず勝つためにプレーする」。その姿を、ジーターと同様、誰より負けず嫌いの田中も、しっかりと目に焼き付けるはずだ。

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