４勝目の楽天・松井裕　自己最長８回も「完投は難しいな」

＜ソ・楽＞藤田（左）を出迎える松井裕

パ・リーグ 楽天３―２ソフトバンク

（9月23日 ヤフオクＤ）
　楽天の松井裕がソフトバンク打線を相手に自己最長８回を投げて６安打２失点で今季４勝目を挙げた。

　「完投は難しいな」。それがプロ入りして初となる８回を投げ終えたルーキーの第一声だった。

　「調子は良くなかったが、嶋さんが励ましてくれた」と松井裕は７回まで３安打１失点の好投。しかし、続く８回に鶴岡と中村に連打を許して無死一、三塁とすると今宮の犠飛で１点差に迫られた。それでも、粘ってこの回最後の打者である柳田を三振に斬って取り、マウンド上で雄叫び。

　「長いイニングをできるだけ投げたかった。最少失点に抑えられてよかった」。そう最大のピンチを振り返った左腕は「要所のボールが決まらずに球数がかさんでしまった。これからはそれが課題」とこの日の１３０球に反省を見せた。

　最後に「いつも怒られてばかりなので、いいところを見せられるように頑張りました」。星野監督が退任を発表してから初となる自身の白星に白い歯を見せた。