菅野 大谷と球宴再戦心待ち…昨年二塁打「今年は抑えたい」

[ 2014年5月30日 07:22 ]

オールスターの会見で対戦したい打者に大谷を挙げる菅野

 プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は29日、「マツダオールスターゲーム2014」の要項発表会見を行い、出席した巨人・菅野智之投手(24)は、昨季の球宴で二塁打を許した日本ハム・大谷翔平投手(19)への雪辱を誓った。出場選手はセ、パ両リーグ28人ずつで、ファン投票、選手間投票、監督推薦で選出される。昨年まで実施していた最後の1選手を選ぶプラスワン投票は行わない。

 菅野は、対戦したい打者について、ボードに迷うことなく「大谷」と大きく書いた。二刀流という話題性だけでなく、実力もつけてきた19歳へのリベンジ宣言だった。

 「去年オールスターでは、大谷君が1番バッターで、簡単にツーベースを打たれてしまって、出ばなをくじかれて悔しい思いをした。今年は何としても抑えたい」

 入団1年目の昨年は監督推薦で初出場し、7月20日の第2戦(神宮)に先発した。しかし、「1番・右翼」で先発した大谷に、2球目、プロ自己最速タイの150キロを中堅右に二塁打された。「真っすぐで勝負しようと思って、簡単に打たれた。今年はオフからストレートを磨いてきたつもり。直球で勝負できるようにしたい」と力でねじ伏せることを誓った。

 藤川(現カブス)が阪神時代の06年に全球直球勝負したことは今でも鮮烈な印象として記憶に残っている。ファンに夢を与える使命を菅野は背負っている。「かわすことなく、ファンの方が凄いなと思われるような対決ができたらいい」。順調に勝ち星を重ね、選出されれば7月18日の第1戦(西武ドーム)の先発が見込まれる。

 ▽昨年の球宴第2戦 全セの先発は菅野(巨)で初回に大谷(日)、長谷川(ソ)の連打で無死一、三塁のピンチを招き、内川(ソ)の遊ゴロ併殺打の間に先制を許した。2回はわずか6球で三者凡退。その後は小川(ヤ)、石山(ヤ)、藤浪(神)と7回まで新人4投手でリレー。全セが3―1で全パに逆転勝ち。小川が新人14年ぶり勝利投手。MVPは3回に決勝の中前適時打を放つなど3安打1打点の新井(神)が選ばれた。

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2014年5月30日のニュース