闘将も信頼寄せる「困った時のボブ」川井が美馬の穴埋めた！

＜西・楽＞４回１死ニ塁、川井は米野を一ゴロに打ち取り一塁ベースカバーに走る

パ・リーグ 楽天５―０西武

（5月5日 西武Ｄ）
　今季初１軍昇格で初勝利を挙げた楽天の川井は「（出番は）いつもこの時期なので」とさらり。与えられた役目をきっちりと果たした自信が表情に現れていた。

　ここ５年間は谷間などローテが苦しくなった時に１軍昇格し、先発するという起用スタイル。昨年は６試合登板にとどまったものの、防御率３・００で３勝と貢献。星野監督も「困った時のボブ（川井の愛称）」と信頼を寄せている。

　この日はローテーション上では中５日で美馬が投げるところだったが、美馬は前回登板で下腹部に打球を受け登録抹消中。川井がローテの穴をしっかりと埋めた。

　打者を圧倒するような球威や変化球があるわけではないが、緩急をつけた丁寧な投球で６回途中まで無失点。ただ、追い込まれた場面では一転、直球勝負も見せた。３回２死満塁で打者・浅村に対し３球連続直球で左飛に打ち取った場面は「逃げ道がないので。思い切って腕振って投げました」と胸を張った。