オリドラ1、JR東日本・吉田 2桁勝利宣言 社会人経験生かす

[ 2013年12月11日 05:30 ]

表彰された(左から)東京ガス・石川、日本生命・小林、JR東日本・吉田は乾杯

 2013年度社会人野球表彰(主催・日本野球連盟、共催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、協賛・シチズン時計)の授賞式が11日、東京都千代田区のKKRホテル東京で行われた。今秋ドラフトでオリックスから1位指名を受けたJR東日本の吉田一将投手(24)が、ベストナイン、最多勝の2冠に輝いた。プロでは開幕からローテーション投手として「10勝、150投球回、防御率3点台」を最低ノルマに掲げた。

 プロ入り前に、吉田は大きな勲章を手にした。社会人2年目で初のベストナイン。年間7勝を挙げ、2年連続最多賞も受賞した右腕は「ベストナインはびっくり。今年の成績は自分では納得していないが、素直にうれしい」と喜びを口にした。

 今季は都市対抗、日本選手権の2大大会で勝利を挙げるなど、JR東日本のエースとして大車輪の働きを見せた。都市対抗決勝(JX―ENEOS戦)では2回に右肘に打球を受け無念の降板。チームも2年連続の準優勝に終わったが、大事なゲームでは常に先発マウンドを託された。「社会人では一球の怖さを学んだ。上のステージでも経験を生かして頑張りたい」と口元を引き締めた。

 1位指名されたオリックスでは即戦力として期待される。「150イニング以上を投げて2桁勝利。防御率も3点台前半にしたい」。早くも先発の軸として、高いノルマを設定した。社会人野球のシーズンは3月から11月と、プロとほぼ同期間に及ぶ。試合数は比較にならないが「コンディションを維持することの大事さが分かった」と、心身ともに登板日に合わせてきた経験を生かす。

 日本代表でチームメートだった東京ガス・石川はロッテから1位指名を受けた。西武にはJR東日本の先輩・十亀もいるだけに「楽しみ」と投げ合いを心待ちにした。

 ◆吉田 一将(よしだ・かずまさ)1989年(平元)9月24日、奈良県生まれの24歳。小2から野球を始め、青森山田では2、3年夏に甲子園出場も登板機会なし。日大では東都1部通算3勝。JR東日本では1年目から主戦を務め、昨年都市対抗では若獅子賞、久慈賞。今年10月には日本代表入りし、東アジア大会優勝に貢献。1メートル91、90キロ。右投げ左打ち。

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