ロイヤルズ・青木 “200安打背番”「23」で再出発

[ 2013年12月11日 05:30 ]

青木はヤクルト入団から09年まで背番号「23」

 ブルワーズからロイヤルズにトレード移籍した青木宣親外野手(31)が、背番号23をつけることが9日(日本時間10日)分かった。ヤクルト入団時から6年間背負い、05年には初めて年間200安打を達成した愛着ある番号。その後、ヤクルトでは1、ブ軍では7をつけて進化を続けてきたが、来季は初心に帰って新天地で出発したいとの思いから選択した。

 「積極的に補強していて優勝が狙えるチーム。やりがいがある」と前向きに捉える移籍。帰国中の青木はこの日、1番打者としての起用を明言しているデイトン・ムーアGMと国際電話で初めて会談し、期待の言葉を掛けられた。ウインターミーティング会場でも、ネド・ヨースト監督が「彼は真のリードオフマン。多くの人から素晴らしい人物だと聞いている」と歓迎。さらに本拠カウフマン・スタジアムは青木向きの球場と分析した。

 大リーグでは数少ない左右対称の造りで、中堅が125メートルと広いことに加え、左中間、右中間に膨らみがある。ブ軍の本拠ミラー・パークと比較しても、左中間で約4メートル、右中間で約3メートルも深い117メートル。外野手の間を広角に打ち分けることができる青木だけに「左翼にも中堅にも打てるし、右に引っ張ることもできる。得点を生み出してくれる」と期待を寄せた。

 ロ軍の背番号23といえば、09年にサイ・ヤング賞を獲得するなど、チームの顔だったグリンキー(現ドジャース)がつけていた番号でもある。メジャー3年目も目標にするのは、「毎年、残したいと思う数字」と掲げる年間200安打。メジャーでは自身初となる大台へ、背番号23で新たなスタートを切る。

 ▽米国での背番号23 NBA元ブルズのスーパースター、マイケル・ジョーダンのイメージが強く、メジャーでもジョーダンを尊敬してつける選手も。ロイヤルズで23をつけたグリンキーはその一人で、その後、移籍したエンゼルスでも同番号。野茂も00年にタイガースに移籍した際、同様の理由で23を選択。石井もメッツ時代の05年につけた。ちなみに、NBAでは偉大すぎる番号のため敬遠する傾向があり、永久欠番のブルズを除く29チーム中、7人しかいない。

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2013年12月11日のニュース