星野監督 日本一王手「東北の、仙台の皆さんの前で宙に舞いたい」

[ 2013年10月31日 22:37 ]

<巨・楽>巨人に勝利し、星野監督と握手を交わす則本(右)

日本シリーズ第5戦 楽天4―2巨人

(10月31日 東京D)
 初の日本一に王手を掛けた楽天・星野監督の声が東京ドームに響いた。「やはり、東北の皆さん、仙台の皆さんの前で宙に舞いたい!」

 楽天は3回に2点を先制し、5回まで無失点と好投した辛島から則本への継投。「内海も中4日で来ていたし、リードしていたら6回から則本という頭があった」(星野監督)という予定通りの交代だったが、9回に追いつかれてしまう。流れが巨人に傾きかけた、と思われたが延長10回、先頭・則本が四球で出塁し、犠打と藤田の死球で1死一、二塁とすると、3番・銀次が中前に勝ち越しの適時打。さらにジョーンズの遊撃内野安打で追加点を奪った。

 「きょうほどしびれたゲームはないね。本当は9回で終わりたかったけど、みんなが楽しんでくれたからいいや」と目尻を下げた星野監督。銀次、藤田ら「星野チルドレン」の活躍に「うれしいねえ。本当に。涙が出てきちゃう」と続けた。

 先発の辛島については「シーズン中にもあまり見たことのない、いいピッチングをしてくれた。プレーオフになって投手陣がしっかり投げてくれている」と称え、延長10回に死球を受け、三塁への走塁の後、無念の交代となった藤田にも「このシリーズでジャイアンツに3度ぶつけられている。そういう意味では途中交代になって、悔しいだろう。でもそのおかげで2点入った」とねぎらった星野監督。

 楽天にとっても、星野監督にとっても初の日本一へ。決戦の場は、本拠地・仙台に移って11月2日に第6戦が行われる。

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2013年10月31日のニュース