ロッテ CSファイナルに“切り札”右腕投入へ 故障上がりも復調

[ 2013年10月16日 06:00 ]

ファイナルステージで先発する可能性が浮上したグライシンガー

 ファーストSを突破して勢いづく「伊東ロッテ」が、楽天に奇襲を仕掛ける。右肩痛でシーズン終盤に離脱したグライシンガーを、ファイナルSで先発させるプランが急浮上。楽天撃破の切り札を、約1100キロ離れた宮崎から杜の都に呼び戻す。

 グライシンガーは9月12日の楽天戦(QVCマリン)の直後に右肩を痛めた。しかし今月12日の宮崎フェニックスリーグ・ソフトバンク戦(アイビー)に先発し、5回1安打無失点の快投で完全復活をアピールした。無四球に加え、最速は球場のスピードガンで146キロをマーク。2軍関係者は「素晴らしい内容で完璧だった」と太鼓判を押した。

 この日、Kスタ宮城での先発投手陣の練習には参加しなかったが、浦和で個人練習を終えてから仙台入り。16日の前日練習からチームに合流する。17日の初戦はエース左腕・成瀬の先発が濃厚。川崎ブルペンコーチは「(2戦目以降の先発は)まだ分からない」と明言を避けたが、12日からの登板間隔を考えれば、第2戦(中5日)か、第3戦(中6日)の復帰登板が濃厚だ。

 チームは今季、Kスタ宮城で2勝10敗と大きく負け越している。今季5勝のグライシンガーが第2戦に先発すれば、初戦に先発する今季6勝の成瀬と合わせても2人で11勝でしかない。楽天の先発は田中と則本の合計39勝コンビだ。鬼門ともいえる敵地でロッテの奇襲が吉と出るか凶と出るか注目だ。

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2013年10月16日のニュース