都日野　私立に負けん！意地の２年連続８強進出！

＜都日野・八王子実践＞２回、生還した長田（４）を出迎える都日野ナイン

西東京大会５回戦 都日野８―２八王子実践

（7月20日）
　第９５回全国高校野球選手権大会（８月８日から１５日間、甲子園）の地方大会は２０日、４６大会で２８２試合が行われた。西東京大会では都日野が八王子実践を８―２で下し、２年連続の８強入りを決めた。

　２年連続のベスト８進出。試合終了の瞬間を一塁で見守ったエース池田は、一瞬浮かべた笑みをすぐに真顔に戻した。

　「都立から甲子園に行くことを目指して入学したので、その夢をかなえたい。次は球数を抑えて最後まで投げたい」

　憧れの先輩に肩を並べた。都日野は昨夏も８強入り。しかも３回戦で早実、４回戦では日大鶴ケ丘という甲子園出場校を下しての快進撃だった。当時のエース佐々木の完投劇を、２年生の池田はベンチで見ていた。「佐々木さんを超える投手になる」。新チーム結成以来、目標は佐々木だった。この日は８回４安打２失点。球数が１５０球に達したため９回は一塁に回ったが「球数は多かったがバテなかった」と涼しい顔だ。「次で勝てば佐々木さんを超えたと言えるかな」とまずは昨夏を超える４強入りを目指す。

　守備陣の奮闘も見逃せない。７回１死一、二塁のピンチでは、新井の二塁後方への飛球を、二塁の長田が背走しながら好捕。今年からより実戦に近い打球に慣れるために、フリー打撃の際にレギュラー陣を意識的に守備に就かせてきた。接戦を制するために、守備の練習に時間を割いてきた。今大会は３試合でわずか１失策。やってきたことは間違いではなかった。

　「これから私立を倒す鍵は勢い。立ち合いから押し込むつもりでいきたい」と嶋田監督。８０年の都国立以来、西東京大会では３３年ぶりとなる都立勢の甲子園へ。その偉業まであと３勝だ。