糸井が決勝打“ノーヒッター未遂”の古谷にリベンジ

[ 2013年7月11日 06:00 ]

<ロ・オ>ロッテに勝利し、スタンドの声援に応える糸井

パ・リーグ オリックス4-3ロッテ

(7月10日 QVC)
 ヒーローという言葉に照れながら、糸井がヒーローインタビューに答えた。「坂口がすごい気迫でつないでくれたので、自分も負けない気迫で入った」。同点の8回、坂口の左前打で1死一、三塁とすると糸井だ。松永の142キロ直球を左前に落とす決勝の適時打。“逆転のロッテ”のお株を奪う3点差逆転勝ちを決めてみせた。

 期するものがあった。前回6月26日(京セラドーム)の対戦で、9回2死まで無安打無得点に抑えられた古谷との雪辱戦だったが、初回にニゴロ併殺打。6回の1死満塁では、代打・T―岡田の遊直で二塁走者の糸井は帰塁できず併殺。「ふがいない打席が続いていたので」と、ヒーローを禅譲したのは好機をつぶしていた反省からだった。

 ただ、夏の到来とともに糸井も上昇気流に乗り始めた。6月はわずかに2打点。負傷していた右膝の影響もあったが、7月はこれで5打点目だ。6月末にはT―岡田のバットを借りて打撃フォームなどを試行錯誤していたが、本来の勝負強さが戻ってきた。

 李大浩(イデホ)も殊勲打だ。5回、1死満塁で2番手・上野の体に当てる投手強襲の2点適時打で同点。「1番集中する場面で結果が出てよかった。この勝利をきっかけにドンドン連勝したい」。糸井と李大浩がともに打点を挙げた試合は、これで5勝1敗1分。借金は3まで減らしたが、さらに巻き返すためにも、主軸2人のバットが頼りになる。

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2013年7月11日のニュース