リーグ断トツ60奪三振の金子 9回途中降板に「ア~ッ!」

[ 2013年5月19日 08:35 ]

<広・オ>金子は余裕の?表情でナインとアウトカウントを確かめる

交流戦 オリックス2-1広島

(5月18日 マツダ)
 腹の底からオリックス・金子は叫んだ。マウンド上で感情を見せるのは極めて珍しい。9回1死から、菊池、中東に連続四球を与えると、自らのふがいなさに「ア~ッ!」と大声を上げた。今季2度目の完封を目前にしながらの交代。最後は平野佳が救ったものの、「最後の詰めの甘さが…。ああいうことはダメ。次はしっかり投げなければ」と、悔しい4勝目となった。

 9回までは快調に飛ばした。初回の菊池から2回の広瀬まで4者連続三振。「理想は(1球で1アウトの)27球で試合を終えること」がモットーの男が、奪三振ショーで幕を開けた。5回までは二塁すら踏ませず、この日の8つを加えて、60奪三振はリーグ断トツ。完封を疑わなかった快投だったが、9回にまさかの形で降板した。

 それでもチーム初の交流戦10勝到達。森脇監督は守護神投入には「最後は球が浮いていたから」と苦笑いしつつも、「ここ2試合ほど、点を取られてから頑張る感じだったが、反省を生かして初回からエンジン全開でいってくれた」と力投を称えた。

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2013年5月19日のニュース