涌井575日ぶり完投勝利 先発の楽しみ思い出した

[ 2013年4月12日 06:00 ]

<ロ・西>8回2死一塁、角中の三振をアピールする涌井

パ・リーグ 西武4-1ロッテ

(4月11日 QVC)
 西武の涌井が先発としての喜びを思い出した。11年9月14日のソフトバンク戦(ヤフードーム)以来、575日ぶりの完投での2勝目に「試合中に修正できる点は去年(の抑え)とは違う。いろいろ楽しみながらやっていきたい」と笑った。

 2回に4連打で1点を失い、3回から投球間隔を狭めた。「返球後すぐ捕手のサインを見た。テンポを速めてリズムに乗れた」。打者は立ち遅れ、緩い球には手打ちになった。そして、1点勝ち越した後の7回1死二塁の場面。清田を投ゴロに仕留めたのは、これまでの横の変化ではなく、速い縦変化のスライダーだった。清田も「想定してなかった」と話す、この日勝負どころで初めて投じた球種だった。続く鈴木を遊ゴロに打ち取った球はこの日最速の148キロ。勝負どころもしっかりと見分けていた。

 今年1月に千葉県館山市でともに自主トレを行った唐川との対決も制した。

 「弟子には負けられないです。欲を言えばもう少し三振を取りたいし、空振りも取りたい」

 腕は横振りでシュート回転している球もある。だが、登板ごとに上昇していけると涌井本人が確信している。

 ▼西武・金子(8回に右越え適時三塁打)思い切って自分のスイングができた。(右翼、遊撃、三塁と1試合3ポジションに)チームに貢献するためですから。

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2013年4月12日のニュース