酒井→坂本優完封リレー 高知38年ぶり準決勝進出

[ 2013年4月2日 06:00 ]

<仙台育英・高知>7回裏、ピンチを切り抜け島田監督(右)に頭をなでられる高知・坂本優

第85回センバツ高校野球大会第10日準々決勝 高知2-0仙台育英

(4月1日 甲子園)
 勝利の方程式がぴたりとはまった。高知は先発した2年の酒井から3年の坂本優へ。高知は無失点リレーで、4回に奪った2点を最後まで守り抜いた。酒井は「優太さん(坂本優)がいるから安心して投げられた」と笑みを浮かべれば、坂本優は「頼もしい後輩」と言った。

 3回戦までと同様に先発を託された背番号10は強打の仙台育英から凡打の山を築き、6回を2安打に抑えた。エースナンバーを背負う坂本優は昨秋の四国大会で右手首を負傷し、投げ込み不足に苦しんだ時期があった。先発したい思いも強かったが、試合を重ねるごとにこだわりはなくなり「リリーフで迎える9回は鳥肌が立つほどしびれる」と満足そうだった。優勝した75年以来38年ぶりのベスト4進出。2日の準決勝も2人の力を合わせて、剛腕・安楽に立ち向かう。

 ▼有藤通世氏(65年卒、本紙評論家)非常にうれしいね。強打の仙台育英を完封したんだから大したもの。キャッチャーのリードも良かったと思う。この勢いで決勝までいってほしい。

 ▼ヤクルト・杉村繁2軍打撃コーチ(75年優勝時の高知の4番)僕らの時は前の年も春夏の甲子園に出ていて、優勝できると思って狙っていた。今年のチームも狙えるし、優勝してほしいね。

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2013年4月2日のニュース