2番打者が決勝導いた 山下「気持ち良かった」勝ち越しソロ

[ 2013年4月2日 16:07 ]

<高知―済美>8回裏済美1死、山下が決勝ソロを放ちガッツポーズで二塁へ向かう
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第85回選抜高校野球大会準決勝 済美3―2高知

(4月2日 甲子園)
 肩口から入ってくる高めのカーブを済美の山下は見逃さなかった。2―2の同点で迎えた8回、1死走者なしから2番打者とは思えない豪快なスイングで左翼スタンドに叩き込んだ勝ち越しソロ弾。「感触は完璧。あまり覚えていないけど、気持ち良かった」と興奮を抑えるように話した。

 初回に本塁打で先制を許す展開。3回まで無安打が続いたが、4回の同点劇も山下からだった。1死から四球を選び、4番の安楽まで3連続四球。満塁から太田の放った三塁強襲の内野安打で同点の本塁を踏んだのが山下だった。さらに5回には安打と犠打で築いた2死二塁から山下が左前に一度は勝ち越しとなる適時打。「仲間がチャンスで回してくれた。何とか返そうと思った」と振り返った。

 済美の決勝進出は初出場初優勝を果たした04年以来9年ぶり。上甲(じょうこう)正典監督(65)は「1試合でも多く甲子園でプレーさせてやりたいと思っていたのですが…」と無欲を強調しつつ、しっかりと日本一を見据えていた。

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