イチ 8年ぶり5打点「ここにいたら打てばそうなる」

[ 2012年8月12日 06:00 ]

<ブルージェイズ・ヤンキース>9回、2点二塁打を放ち、ベンチでチームメートに迎えられ笑顔を見せるヤンキースのイチロー

ア・リーグ ヤンキース10―4ブルージェイズ

(8月10日 トロント)
 ヤンキースのイチローが、自己最多に並ぶ5打点を挙げた。2回無死満塁で二ゴロで三塁走者を還すと、8回2死二、三塁では中前打、9回2死二、三塁では左中間二塁打で、それぞれ2打点を挙げた。

 「(久しぶりすぎて)寂しいですね」。5打点は8年ぶり3度目、4試合連続適時打は2年ぶり3度目とあって苦笑い。それでも「ここにいたら打てばそうなる。機会が多いもんね」と、屈指の破壊力を誇るヤ軍打線の一員であることへの充実感を口にした。

 守備でも08年6月15日以来の中堅に就き、4度の守備機会を無難にこなした。7回には右中間の飛球に右翼手スウィシャーが先に声を掛けたが、右中間、左中間への打球に対しては視界が広いことから処理の優先権を持つ中堅のイチローが直前に声をかけて捕球。「ギリギリで声を出したのに、さっと退いてくれましたから。単純に野球選手としてうれしい。意識しなくてはいけないことが減るというのは、ストレスが減っていくことでもある」と話した。

 攻守に存在感を示すイチロー。ジョー・ジラルディ監督も「このチームで力を発揮できない選手もいるが、彼は間違いなく助けてくれる」と称賛し、3年ぶりの世界一を目指すチームにとって欠かせぬワンピースになりつつある。

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2012年8月12日のニュース