東浜 19完封!元阪急・山口高志の記録に並ぶ

[ 2012年4月25日 06:00 ]

<中大・亜大>9回1死二、三塁、中大・西銘を三振に仕留め、雄たけびをあげながらガッツポーズする亜大・東浜

東都大学野球第4週第1日 亜大1―0中大

(4月24日 神宮)
 1回戦2試合が行われた。今秋ドラフト1位候補の亜大・東浜巨(なお)投手(4年)は、中大相手に7安打を許しながら今季3勝目。自身の持つリーグ記録を更新し、主要リーグでは最多タイとなる19度目の完封でリーグ戦通算30勝に王手をかけた。投げ合いが期待された中大の島袋洋奨投手(2年)は左肘に違和感を訴え、ベンチ入りしなかった。駒大は13安打10得点で東洋大に大勝した。

 完封目前の9回に迎えた1死二、三塁の大ピンチ。2者連続の空振り三振で1点を守った東浜は、珍しく大きなガッツポーズで喜びを表現した。

 7安打を浴び、164球を要したが、本塁だけは踏ませなかった。19度目の完封は関大・山口高志(元阪急)と並ぶ主要リーグでは最多タイ。この日の8奪三振で、通算奪三振も349として歴代6位に入った東都の「ミスター・ゼロ」は「まだ技術的には不足してるけど、積み重ねてきたものが他の人にはないところ」と胸を張った。

 積み重ねてきたもの。それは勝負どころでの投球術だ。今季は右肘に不安を抱えているが、この日は今季最速の145キロを計測したボールを生かして、ピンチで最大限の力を発揮した。「人間観察をよくする」と話す東浜は、打席での打者のしぐさにとどまらず、次打者やベンチの雰囲気までも感じ取るように嗅覚を張り巡らせているという。相手の微妙な変化を感じ取れるからこそ、完封につながっているのだ。

 島袋とのリーグ戦4度目の直接対決はお預けとなったが、「投げてきた投手に対して勝つだけ」と首位決戦の初戦を取れた意味を強調した。2季連続優勝へ、頼れる右腕がゼロを積み重ねていく。

 ▼阪神・山口高志投手コーチ(関大時代にリーグ最多の19完封)東浜はスカウトの頃から注目して見ていた。東京と大阪では(レベルが)違うからなあ。俺は関西学生野球のパンフレットに名前が載るだけでうれしかったけど。(記録は)凄いよ。

 ▼亜大・藤岡(5回1死二塁から適時二塁打)真っすぐをセンター方向に打とうと思っていた。

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2012年4月25日のニュース