遠い“巨人の春” 打線の不調深刻、原監督「術中にはまった」

[ 2012年4月3日 21:37 ]

好機に打線がつながらず、ベンチで渋い表情の巨人・原監督

セ・リーグ 巨人0―4広島

(4月3日 マツダ)
 ソフトバンクから巨人に移籍した昨季のパ・リーグ最多勝腕ホールトンは6回1/3を2失点。8安打を浴び、再三ピンチを招きながらも何とか最少失点で切り抜けていたが、打線の援護がなく、移籍後初登板を白星で飾ることはできなかった。

 打線の不振は深刻だ。調子の上がらない小笠原を外し、藤村を二塁で今季初先発させるなど打順を入れ替えたが、連打は1度もなく、わずか5安打。2回、先頭の阿部が左前打で出塁したが、村田が見逃し三振。高橋由が右前打でチャンスを広げたが、今度は亀井が見逃し三振。藤村の当たりは遊撃手の正面とツキにも見放されて無得点に終わると、3回、6回も得点圏に走者を置いて、もう1本がでなかった。

 新外国人のボウカーが打率1割を切り、昨季のセ・リーグ首位打者の長野もこの日の試合を終えて打率1割4分3厘と不振。2、3番が不振で打線がつながらず、本塁打もゼロでは得点できないのも当然。今季4試合で早くも2度目の零敗。原監督は「(相手の)術中にはまった。課題は見えた。次に生かして、ということ」と切り替えに努めたが、“巨人の春”はまだ遠いようだ。

 ▽藤村(初先発で5回に二塁打)「最初の打席(2回2死一、二塁)で打てていたら、先制点だったのに…」

 ▽亀井(初先発。3打数無安打)「マイナスに考えずに、次に生かしていくだけ」

続きを表示

この記事のフォト

2012年4月3日のニュース