マートンが帰ってくる!昨季・425 頼もしすぎる神宮の鬼

[ 2012年4月3日 11:20 ]

1軍に合流したマートンは笑顔でアップ

 待ってました! 左太もも裏の筋挫傷で2軍調整を続けていた阪神のマット・マートン外野手(30)が2日、3日のヤクルト戦(神宮)で「6番・右翼」で復帰することが決まった。この日、1軍に合流した助っ人は、神宮でのナイター練習で状態を確認。昨季、セ・リーグの本拠地球場では最高となる打率・425をマークした敵地で、遅ればせながら迎える“開幕戦”の準備を整えた。たまっていたフラストレーションを一気に爆発させる。

 誰もが待っていた男が帰ってくる。左太もも裏の筋挫傷で3月16日のロッテ戦(QVCマリン)後に戦列を離れてから17日。マートンが、いよいよ2012年の“開幕”を迎える。

 この日、新神戸から新幹線で東京に向かう助っ人の表情は、はやる気持ちを抑えながらも、やる気に満ちあふれていた。

 「選手としてはどの選手も100%はあり得ない。ただ戦えるところまではきた。どれだけできるか約束はできないけど、一日一日ベストを尽くしてやるよ」

 東京に到着後は早速、神宮球場でのナイター練習で汗を流した。

 「この先も寒くなるだろうから、きょう練習できてよかったよ」

 フリー打撃で右方向を中心に計51スイング。左中間への柵越えを記録する場面もあった。初のナイターに向けて目慣らしも完了。当初は6日の巨人戦(甲子園)での1軍合流が見込まれていたが、「3番・右翼」で実戦復帰した1日の育成試合・NTT西日本戦(鳴尾浜)では2打数2安打1打点。二盗も決めるなど準備は万端だ。

 さらに活躍を期待できる数字もある。昨季、ヤクルト戦の対戦成績はセ・リーグ最高の打率・400。それが神宮となれば・425と上昇する。助っ人の復活場所には最適の地というわけだ。

 先発起用について問われた和田監督は「もちろん」と明言。「打席数は足りてないけど結果は出ている。打順は見てみないとわからなかったから、どこへ入れるかは一晩考える。万全なら上を打たせたいけど、最初は用心しながらになるかな」と「6番・右翼」が濃厚だ。

 「権田トレーナーをはじめ、毎日トレーナーの方がボクのために力を尽くしてくれた。そういう人たちのおかげできょうこうやって戻ってくることができた」

 数週間は左太ももにサポーターを巻いてのプレーとなるが、問題はない。DeNAとの開幕カードは1勝1敗1分け。打線はまだまだ物足りない。M砲が戻って役者の揃った猛虎打線。ここから脅威の打線に生まれ変わる。

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2012年4月3日のニュース