無失点は出来すぎ?“復活”大竹「ここからが本当の勝負」

[ 2012年4月3日 21:14 ]

巨人戦に先発した広島・大竹

セ・リーグ 広島4―0巨人

(4月3日 マツダ)
 開幕から3戦を終えて2敗1分けと白星のなかった広島に今季初勝利をもたらしたのは、3年ぶりに開幕ローテーション入りを果たした大竹だった。

 マスクをかぶった倉が「1球1球、丁寧に自分の投球をするんだという強い意志を持って投げていた」と称賛したように、ボールを低めに集め、巨人打線を相手に7回5安打無失点。お立ち台の大竹は「無失点は出来すぎ。倉さんのミットめがけて腕をしっかり振って投げることができました」は照れた。

 2009年に10勝をマークした右腕だが、右肩痛に悩まされ、ここ2年間は計9試合の登板でわずか2勝。今年1月22日に元NHK静岡放送局キャスターの杏里(旧姓光部)夫人と結婚し、今季に懸ける思いは強い。「俺が連敗を止めてやろう、というくらいの気持ち」で上ったマウンドだった。

 力投の右腕をバックも援護。2回に1点を先制すると、6回1死一塁の場面では遊撃の梵の三遊間への打球を好捕、6―4―4の併殺を完成させた。その裏、1死満塁では倉がスクイズバントを決め、貴重な追加点。その倉は9回にも2点適時二塁打を放った。

 ようやく2012年のスタート。大竹はいう「開幕ローテに入れたことはうれしいけど、ここからが本当の勝負。チームに貢献できるように頑張りたい」。右腕の復活から広島の逆襲が始まる。

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2012年4月3日のニュース