甲子園50勝 渡辺監督 鉄則は「多くを望まず選手ができることをやる」

[ 2012年3月29日 14:26 ]

<横浜―聖光学院>聖光学院を破り、甲子園春夏通算50勝目を挙げた横浜・渡辺監督

第84回選抜高校野球大会第8日 2回戦 横浜7―1聖光学院

(3月29日 甲子園)
 横浜・渡辺監督が春夏の甲子園で史上4人目の通算50勝目を挙げた。

 「そのことよりも、今までに見たことがない攻撃をみせてくれたことが非常にうれしい」と、自身の大きな節目の1勝には多くを語らなかった。それでも「力はない」と断言したチームが、力を出し切っての8強進出は、まさに会心の勝利。73年春に小倉商(福岡)にサヨナラ満塁本塁打で初勝利をマークしてから39年。積み重ねた勝ち星の中でも心に残る1勝に違いない。

 昨秋の防御率0・15という聖光学院・岡野を簡単に攻略できると思っていなかった渡辺監督が出した指示は「思い切ってバットを振れ」。130キロ台後半のストレート、キレがあるスライダーに的を絞り、臆することなく積極的に攻めていった結果が、先発全員17安打7得点という結果だった。

 もう孫もいる、史上4人目の“大台”に達した名将は甲子園で勝つ鉄則を口にした。

 「多くのことを望まず、選手ができることをやる。そうすればおのずと結果はついてくる。普段やっていることを甲子園で出せるかどうかで決まる」。1つ勝つのも難しい大舞台で50も勝った指揮官の言葉は重い。

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2012年3月29日のニュース