井川がオリックス入り 1億円プラス出来高の2年契約

[ 2012年3月29日 06:00 ]

入団会見を終え、ユニホーム姿のまま岡田監督のポスターの前を通り引き揚げるオリックスの井川

 オリックスは28日、ヤンキースと5年契約が切れた井川慶投手(32)の獲得を発表した。年俸は1億円プラス出来高の2年契約で、背番号は阪神、ヤ軍時代と同じ「29」に決まった。

 6年ぶりの日本球界復帰。井川は「アメリカでもやりたい気持ちはありましたが、早い段階で岡田監督からもオファーがあり、球団の熱意も伝わりました。恩師(の岡田監督)の下でやることがベストだと。一員になった以上、優勝を目指したい」と話した。阪神時代の05年には岡田監督の下でリーグ優勝。しかし井川は西宮市内のジムで練習をしており、タクシーに乗り遅れ胴上げに間に合わなかった。それだけに「何とか自分の手で胴上げできるように。岡田監督はアメリカ行きを快く送り出してくれた監督。恩もある」と誓った。これまで実家のある茨城県大洗町で自主トレを実施。週明けにも2軍の練習に合流するが実戦不足もあり1軍デビューは早くて5月中旬となりそうだ。08年を最後にメジャー登板はなく、通算でわずかに2勝。苦労を重ねた5年間が無駄ではなかったことを証明する。

 ▼オリックス・岡田監督(井川は)200イニングを投げても、痛い痛い言わずに黙々と投げるやつ。(1軍デビューへ)いつまでと期限は切らない。体調を整えてある程度、ファームで投げないと。

 ◆井川 慶(いがわ・けい)1979年(昭54)7月13日、茨城県生まれの32歳。水戸商から97年ドラフト2位で阪神入団。03年には20勝5敗、防御率2・80で18年ぶりのリーグ優勝に貢献し、最多勝、リーグMVP、沢村賞などを受賞。04年10月4日の広島戦(広島)では無安打無得点試合を達成した。07年からヤンキースに移籍。5年間でメジャー通算2勝4敗、防御率6・66に終わった。1メートル85、95キロ。左投げ左打ち。

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2012年3月29日のニュース