果敢な守備で見せ場　イチロー「お客さんはお金を出してるから」

ロイヤルズ戦の３回、エスコバルの右飛を好捕するマリナーズのイチロー

オープン戦 マリナーズ６―２ロイヤルズ

（3月14日 アリゾナ州ピオリア）
　マリナーズのイチローはロイヤルズ戦に「３番・右翼」で出場し、４打数２安打だった。内容は右前打、中前打、一ゴロ、左直で８回守備から交代した。チームは６―２で勝った。

　今オープン戦初めてのナイター出場に「単純に（照明が）暗い」とイチロー。それでも１打席目は球速１５０キロの内角球を力強くライナーで右前に打ち返し、２打席目は外角の変化球を中前に運んだ。

　７回の守備ではフェアかファウルか瞬時に分かりにくい右翼ライン際への小飛球に敢然と滑り込んだ。グラブはわずかに届かず、打者走者は二塁に。このプレーについてイチローは「別にない」と即答したが「きょう、そのときのプレーが不細工にならないようにしているだけ。お客さんはお金を出してチケットを買っているから」と続けた。打球の落下地点や勢いを考えれば他の野手と交錯する可能性は小さかった。ならば少しでも見せ場をつくりたかったのだろう。（共同）