ケーキづくり得意な西武ドラ2左腕 中継ぎで試合もつくる

[ 2012年3月15日 06:00 ]

<西・広>独特のフォームで広島打線を翻弄(ほんろう)する西武・小石

オープン戦 西武0-0広島

(3月14日 西武D)
 ミスターゼロだ。西武のドラフト2位左腕・小石がオープン戦初登板。5回2死で立正大の先輩・西口からバトンを受けると、左打者の岩本を135キロ直球で空振り三振に仕留めた。テークバックが小さく、出どころの見づらい変則投法。続く6回も打者3人で抑えた。

 「たまたまいい方向にいっただけです」。本人は謙遜するが、これで練習試合を含めて対外試合6試合で6回2/3を無失点。貴重な左の中継ぎとして、開幕1軍へアピールを続ける。ライバルの星野や松永に加え、この日は武隈、新外国人のウィリアムスも無失点。渡辺監督は「中継ぎ陣はレベルの高い争いをしている。みんな持ち味を出しているし、悩むところ」と、激化する左の中継ぎ争いを歓迎した。

 ドラフト1位・十亀が結果を残す中で自身も好投。小石は「(十亀のように)あんな凄い投手じゃない。僕は僕の仕事ができたら。どういう場面で使われるか分からないけど、無駄球がないようにしたい」と話した。ケーキづくりが得意で、俳句も詠める異色のルーキー。野球の実力も、本物だ。

 ◆小石 博孝(こいし・ひろたか)1987年(昭62)4月13日、大分県生まれの24歳。鶴崎工から立正大に進み、4年秋に東都リーグ、明治神宮大会Vに貢献。NTT東日本を経て、11年ドラフト2位で西武入団。1メートル78、85キロ。左投げ左打ち。

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